株式投資で資産形成できる仕組み

株式投資で利益が出る仕組みはまず売却益による利益の発生です。売却益とは株式を買った時の価格と売却した時の価格差による利益の事です。価格差で利益が発生する事があるという事は価格差による損失が出る可能性もあって、それが株式投資のリスクと言えます。

売却益以外の利益としては配当金や株主優待があります。配当金は保有している株の時価総額によって変わってきますし、配当金の支払い率は企業側が決められるので、それぞれの企業で違います。会社の業績が良い時は配当金の額を増える傾向にありますが、業績が悪化すれば逆に額が減る傾向にあります。上場している企業は必ずしも配当金を出さないといけない訳ではないので、企業によっては配当金を出していない企業も存在します。


配当金とは別に株主優待というものがあって自社の製品や金券や割引券などを株主に配布する制度もあります。株主優待に関しては受け取れる条件が一定の株数以上を保有していないと受け取れないケースもありますし、保有数でも優待の内容が変わります。株主優待も配当と同じで必ず出さないといけない訳ではないので、企業によっては優待がない事もあります。


他の資産で運用する時と比べて株式で資産運用するメリットはインフレ対策になる事です。現金預金の場合はインフレが起きて通貨の価値が下がれば額面が減っていなくても資産投資は目減りしてしまいます。株の場合は原則インフレ率に応じて株価が上がっていくので、現金預金や債券よりもインフレに強い金融商品です。投資額も不動産投資などと比べると少額からでも始められるので、資金の少ない人でも始めやすいです。


逆に株式で資産運用するデメリットやリスクとして挙げられるのは株価の下落による資産の目減りです。特に投資していた企業自体が経営破綻した場合は株は無価値になるので、資産価値がまったくなくなる危険があります。また企業が存続しても上場廃止になる事があると株は無価値ではありませんが、限りなく0円に近い価値まで下がってしまうリスクがあります。