ハイリターンのFXによる資産運用

銀行に預けてもほとんど利息がつかない今日、これまでこつこつと貯めてきた資産を、資産運用によって増やすことを図る人が増えています。ただ、資産運用といっても、運用先はいろいろあります。代表的なのが株式投資ですが、その他にも不動産投資や外貨投資などがあります。初めて資産運用を図る場合にはどこに資産を振り分けるとよいのか悩むこともあるでしょう。

投資先選択に際しての1つの判断基準として、リスクとリターンがあります。リターンは、端的に言えば、どのくらい儲けられるかということで、リターンが高い投資先ほど、大きな利益をたたき出す可能性が高くなります。しかし、リターンが高い運用は、元本が大きく目減りするリスクも高いのが一般的です。つまり、大きなリターンを狙おうとすれば、高いリスクも背中合わせになるということです。

さまざまな投資先がある中で、ハイリスク、ハイリターンの商品として知られるのがFXです。FXでは、異なる2つの通貨のペアを取引対象とします。一方の通貨を買い、他方の通貨を売るという取引を、それら2つの通貨間の為替レートの変動をうまくとらえて行うことで、為替差益を狙います。ただ、このような為替差益を狙う取引は外貨投資でも行うことができ、それほど特徴的なものではありません。

FXがハイリスク、ハイリターンと呼ばれる所以は、レバレッジ取引にあります。レバレッジをかけることで、差し入れた資産の何倍もの大きな額の通貨を一度に取引することができます。取引額が多額になると、為替レートがちょっと変動しただけでも、大きな利益を出すことが可能になります。ただし、これは、想定する方向にレートが動いた場合です。逆方向にレートが動いた場合には、大きな損失を抱え込むというリスクがあります。

レバレッジをかなり高く設定している場合に、レートが想定外に急変すると、最悪の場合、その損失額が差し入れている資産の額を上回り、資産を一瞬で失ってしまうこともあります。そうならないよう、特に、高レバレッジで勝負をかける場合には、保有ポジションのそれぞれに対して、一定の含み損が出た場合に自動的にポジションを決済する、損切り注文を入れておくことが重要です。