初心者の「資産運用」を考える

将来の生活を安定させるため、より良い生活を目指すためなどの目的で行われる「資産運用」では、その方法によって結果が大きく変わってしまいます。一口に資産運用といってもその種類は多く、「FX」「株式」「不動産」などを代表に多種多様な選択肢があります。そのうち、自身が持っている資産や運用手法などを加味して判断し、最も適切な方法をもって運用していくことが大切なポイントです。

このうち、「株式投資」に関しては、比較的富裕層を対象とした運用方法だと思われがちです。たしかに、大手企業の株価は額面で数万~十数万円にもなるので、けっして少ないコストではすみません。何よりも、購入する際には1枚というわけにはいかず、100枚や1万枚という単位で購入することになることからも費用の大きさが目立ちます。

ただ、これはあくまでも日本を代表するような企業が発行している株券の金額に過ぎず、新興企業などの場合は数百円ほどで購入できるものもたくさんあります。大企業の株主になった場合には、長期的に安定した配当金収益や株主優待などのサービスを受け続けられることが期待できますが、その代わりに購入金額も高くなるという状態です。

これに対して、新興企業の場合は購入金額こそ安く済ませやすいものの、長期的な配当金収益や株主優待などのメリットが少ない可能性が高くなります。ある程度明確なビジョンを持って将来像が想像できる企業の場合は良いのですが、ほとんどのベンチャー企業は3年以内に倒産してしまう可能性がある以上、ただ闇雲に安い銘柄を購入することが賢明とは言えません。

安ければ買いやすく、大量に買い込めば配当金収益だけでなく売買益も生み出しやすくなります。しかし、一度株価が下がってしまった場合には大きな損失を生む可能性があることも踏まえ、上手に「リスクヘッジ」を行うことが求められます。特に初心者はこの判断ができないことが多いため、慎重に行動することを意識しましょう。